ごあいさつ


  第42回日本脳神経CI学会総会会長
日本医科大学脳神経外科 大学院教授
森田明夫

 この度、第42回日本脳神経CI学会総会を平成31年3月1日(金)、2日(土)に東京で主催させていただくことになりました。日本医科大学脳神経外科の教室員一同鋭意準備を進めているところでございます。
 本学会はコンピューターが医療画像を補助するようになった最初のエピソードであるコンピュータートモグラフィーの導入とその技術に基づく科学を推進するために創立されたCT研究会を基にします。さらにMRIの導入、またさまざまな医療イメージングへのコンピューターの応用を推進するためにCI学会として発展して来ました。
 現在人工知能の発展により、様々な業務や活動が自動化という方向に向いています。しかし、人工知能が判断できることはこれまでに積み重ねられた知識に基づくものであり、実際の医療においては人が関与しなければならない側面が多く、また人や学会は新しい知識と情報を生み出すことを担っています。今回、開催のテーマを「コンピューターにできること。人のすべきこと。」といたしました。理由は、現在のAIの最先端情報を知ると同時に、改めて人がすべきこと、新しい知識や情報の蓄積と構築を見直したいという希望からであります。
 画像診断と治療における人とコンピューターの役割をしっかりと見定めたいと思います。
 さらに本会議ではこれまでの本学会および神経放射線医学、脳神経外科医療が積み重ねてきたコンピューター画像技術に関する知識を集積し、専門医やContinuing educationに必須の情報を含んだ教育面にも重点を置きたいと思います。
 またこれまでにはない新しい技術から人とコンピューターが協力して医療を向上する試みについて議論する場を設けたいと考えております。

 ぜひ活発なご発表、ご参加をお願いいたします。

 また企業の方々には、何卒ご支援のほどよろしくお願いいたします。